【インタビュー】公益社 エンバーミングセンター エンバーマー 赤澤美里様 | スマート葬儀ジョブ

【インタビュー】公益社 エンバーミングセンター エンバーマー 赤澤美里様
「その人らしさ」を最後に取り戻すために

目次

  1. 経歴
  2. 葬儀業界で働こうと思った理由
  3. 現在の仕事内容と1日の流れ
  4. 印象に残っているお客様
  5. お仕事にはどんな方が向いていますか?
  6. 公益社に向いている人・一緒に働きたい人

株式会社 公益社

エンバーミングセンター エンバーマー 赤澤美里様

看護師からエンバーマーへ。公益社 東京エンバーミングセンターで活躍する赤澤美里さん。

病院での経験を経てエンバーミングスクールで学び、2009年に公益社へ入社。

以後、年間約400件のご遺体を担当し、累計7,000〜8,000件の処置に携わってきました。

Q.簡単な経歴を教えてください

看護師からエンバーマーへ

前職は看護師で、脳外科・整形外科の急性期混合病棟に3年間勤務しました。

のちに公益社のエンバーミングスクールで学び、ライセンスを取得。

公益社東京エンバーミングセンターの開設から2~3年たった2009年12月に入社し、以後、実務に従事しています。

センター全体は年間約2,000件、個人では約400件を担当。累計では7,000~8,000件に携わってきました。

社会貢献の一環で、エンバーマー(技能公募)予備自衛官として着任しており、年次訓練にも参加しています。

Q.葬儀業界で働こうと思った理由を教えてください

「その人らしさ」を最後に取り戻すために

病院は「生きている人を最優先にする」現場です。

当時はエンゼルケアやエンゼルメイクの体系化が十分ではなく、年齢や性別にかかわらず同じお化粧でお見送りになることもありました。

「その人らしさ」を最後に取り戻したい――看取りに立ち会うなかで芽生えた思いが、エンバーミングを志した原点です。

病院で少しずつ変えるのではなく、亡くなられた方のケアに特化して本質的に寄与したいと考え、学費を貯めて学校に進みました。

Q.現在の仕事内容と1日の流れについて教えてください

08:30 処置室の準備、予約状況の確認、前日処置したご遺体の状態チェック、メールチェック

09:00 エンバーミング処置①

12:00 処置終了

12:30 昼食、カルテ入力、事務作業

14:00 他メンバーのエンバーミング処置サポート(着せ替え等)

15:30 エンバーミング処置②

18:30 処置終了、清掃

19:00 カルテ入力

19:30 退勤

海外移送業務発生時には別途、提携先や大使館・外務省などの公官庁、航空貨物窓口との連絡や書類翻訳等を通常業務の合間に行います。

インターン生を受け入れている期間は処置と並行して学生指導も行います。

また、医療・介護従事者向けセミナーも定期的に行っています。

Q.印象に残っているお客様を教えてください

緊張の打合せから安堵の笑顔へ:誠実な説明が支えた時間

50代のご主人が奥様を亡くされたケースで、特別にご遺族との打ち合わせに同席しました。

ご主人はグリーフの初期段階で不安感が前面に出ており、いつもは穏やかなであろう方でしたが、

打合せは緊張感に包まれました。そこで私は、できること・できないことを曖昧にせず、代替案も含めて端的にお伝えしました。

処置後にお会いすると表情は一変。

「綺麗になった」と深く安堵され、通夜の化粧直しでも娘さんと一緒に手を動かしながら仕上げをご一緒しました。

誠実な説明と適切な技術が、ご家族の心を少しずつ日常へ戻す力になる――その確信を得た出来事です。

Q.お仕事にはどんな方が向いていますか?ご苦労も含めて教えてください!

技術者であり研究者:引き出しと体力が武器

エンバーマーは“技術者であり研究者”。薬剤や手技は進化し続けるため、

新しい知見を自ら取り入れ、状況に応じて最適解を組み立てられる人が向いています。

たとえば動脈硬化で循環が難しい場合に、別の血管からアプローチするなど、

「引き出し」を増やす姿勢が欠かせません。体力・集中力も重要で、

標準的な処置でも約3時間、条件によって6時間以上~十数時間におよぶことも。

私自身は、欠損部位の修復(例:唇の成形)など再建分野を得意としており、学生や後輩への指導も行っています。

Q.公益社に向いている人・一緒に働きたい人

新技術に前向きな土壌 ディレクターとの連携を徹底できる方

公益社はエンバーミングの新しい薬剤・技術の導入に前向きで、現場からの提案を歓迎する風土があります。

薬剤のラインアップも幅広く、エンバーマーが各自の判断で最適な調合を選べるのが強みです。

一方、私たちはご遺族と直接対面する機会が少ないため、葬祭ディレクターとの連携が生命線。

依頼書に曖昧さがあれば即確認し、処置後も仕上がりと留意点を丁寧に共有します。

「一生に一度」のお別れにミスは許されない――この前提に共感し、柔軟に学び続け、妥協なく品質を追求できる方と

これからも“その人らしい最期”を支えていきたいです。