動物葬祭ディレクターの仕事内容、やりがい、転職理由、年収について | スマート葬儀ジョブ

【2024年最新】動物葬祭ディレクターの仕事とは?
仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

目次

  1. 「動物葬祭ディレクター」とはペット葬祭の知識を持った資格者
  2. 動物葬祭ディレクターの仕事内容
  3. 動物葬祭ディレクター検定試験
  4. 動物葬祭ディレクターの年収
  5. 動物葬祭ディレクターの求人
  6. まとめ

「動物葬祭ディレクターはどんな資格?」

「持っていると就職や転職に有利になる?」

「目指す前に必要な情報を知っておきたい!」

動物葬祭ディレクターとは、ペット火葬や葬儀について、幅広い知識を持った資格者を指します。

ペット火葬や葬儀のトラブルが絶えない昨今、正しい知識を持った動物葬祭ディレクターは非常に心強い存在と言えるでしょう。

本記事では、動物葬祭ディレクターの資格や取得方法、年収や求人情報についてまでわかりやすく解説いたします。

動物葬祭ディレクターに興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

「動物葬祭ディレクター」とはペット葬祭の知識を持った資格者

動物葬祭ディレクターとは、一般社団法人 日本動物葬儀霊園協会が認定する資格を有した人で、ペット火葬や葬儀を執り行うための知識を持った人を指します。

動物葬祭ディレクターは、単に火葬や葬儀を執り行うだけではありません。家族の一員であったペットを失った飼い主へのペットロスへの対応や、衛生管理や動物愛護法など多くの専門的な知識を学び、適切なペット火葬や葬儀を執り行います。

現在、ペット業界やペット霊園で働いている方またはペット火葬の会社を起業したい方などにとって、非常に有意義な資格といえるでしょう。

本来、ペット火葬に資格は不要

ペット火葬や葬儀に特別な資格は必要ありません。動物葬祭ディレクターの資格なしでも、誰でもペット火葬や葬儀を執り行うことが可能です。

とはいえ、ペットを個人で火葬することは法律違反になる可能性があるため、原則行うことはできません。必ず民間業者か自治体に依頼する必要があります。

その際、正しい知識を持った動物葬祭ディレクターであれば、スムーズに届け出を出し法令に沿った火葬や葬儀を執り行ってくれるでしょう。

資格設立の背景は、ペット火葬・葬儀のトラブル

動物葬祭ディレクターの資格ができた背景には、ペット火葬や葬儀のトラブルが増加したことが関係しています。

ペットブームで、ペット火葬の需要が増えることで、ずさんな対応や高額請求が増えたことで設立されました。

実際に、国民生活センターには下記のような相談がされています。

  • 火葬途中に35万円を請求された。払わなければ遺骨は返さないと言われた
  • 1万円と記載していたのに、実際には40万円請求された。

(情報引用元:https://www.tv-tokyo.co.jp/kurashijoho/back/080627.html)

その他にも、

  • 別の犬の遺骨を渡された
  • 供養せずに山に捨てられた

などの事例もあります。

動物葬祭ディレクターは、こうした背景から飼い主がペットを心穏やかに安心して見送るための啓蒙活動を目的として作られました。

動物葬祭ディレクターの仕事内容

動物葬祭ディレクターは、ペット火葬や葬儀全般を執り行うと共に、ペットを失った飼い主の心のサポートを行うのも仕事です。

具体的には、ペットの搬送や火葬の手配、葬儀の進行や遺影写真や供花の手配など、人の葬儀と変わらない細やかな配慮や準備が必要となります。

火葬後もペットのお墓や骨壺の相談や選定など、状況に応じて飼い主へのアフターフォローを行うケースも多いです。

動物葬祭ディレクター検定試験

動物葬祭ディレクター検定試験の概要は下記のとおりです。申し込みは、一般社団法人 日本動物葬儀霊園協会のサイトのお申し込みフォームまたは、FAXで申し込み可能です。受験料は銀行振り込みとなります。

1級 2級
受験資格 ・動物葬祭業の3年以上の実務経験者・動物葬祭業を1年以上営む実務経営者・検定試験2級合格者 ・18歳以上の日本人と日本の永住権のある外国人
受験料 15,000円 8,000円
試験時間 45分 45分
問題数 25問 25問
合格点数 70点以上 60点以上

試験内容

動物葬祭ディレクター検定試験では、協会が発行している「動物葬祭概論」の書籍から問題が出題されます。書籍は、協会のサイトから申し込みが可能です。

下記10章から構成されていて、ペット葬儀の基本知識だけでなく、火葬の構造や動物霊園の施設の構造、ペットを亡くした家族へのマナーについてなど、幅広く解説されています。

  1. 動物葬祭の知識と実践
  2. 火葬の知識と実践
  3. 遺体燃焼の基礎
  4. 動物霊園管理
  5. ペットロス
  6. 喪主対応及び業務道徳
  7. 衛生管理
  8. 動物愛護法及び愛玩動物
  9. 宗教と社会
  10. 法令及び仏教の資料

動物葬祭概論の内容は、「動物葬祭概論」からも確認することができます。

動物葬祭ディレクターの難易度と合格率

動物葬祭ディレクター検定試験の合格率は高く、それほど難しい試験ではありません。

「月刊フューネラルビジネス」の記事によると、2022年度の試験では、1級48人、2級124人が受験し、合格者は1級39人と2級105人と記載されているため、どちらも合格率は80%以上となります。

また、試験が出題される「動物葬祭概論」も、130ページ前後のボリュームですので、しっかりと予習し事前準備をしておけば問題無く合格できるでしょう。

動物葬祭ディレクターの年収

動物葬祭ディレクターとして、ペット霊園やペット葬儀の会社で働く際の年収は、正社員かアルバイトやパートで大きく異なります。

現状の応募要項をまとめると、おおよそ下記の年収や月収が見込まれるでしょう。

正社員(年収:300〜650万円)

正社員で働く場合、月収25〜30万で募集している求人が多いです。

応募要項は、経験や学歴は不問な求人が多く、今回ご紹介している動物葬祭ディレクターの資格取得を支援している会社もあります。

アルバイト・パート(時給:1,000~1,500円)

アルバイトやパートで働く場合は、時給1,000〜1,500円での募集が多いです。週1〜3回、3時間など短時間でも働ける環境の求人や、正社員登用も積極的に行っている会社もありました。

動物葬祭ディレクターの求人

「動物葬祭ディレクター」として、募集をしている求人はあまり多くありません。ペット霊園やペット葬儀のスタッフとして募集しているケースがほとんどです。

とはいえ、動物葬祭ディレクターの資格は、ペット葬儀の知識を一定以上持っていることの証明となるため、応募時や面接の際にアピールすることができるでしょう。

また、ペットを火葬する際は、移動火葬車でご自宅に訪問して行う会社も多いため、普通免許を必須としている求人もあります。

ペット葬儀業界で、より条件の良い会社に就職、転職を希望するのであれば、動物葬祭ディレクターと一緒に、普通免許の取得も検討しておくとよいでしょう。

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まとめ

本記事では、動物葬祭ディレクターの役割と資格についてご紹介いたしました。

動物葬祭ディレクターは、ペット火葬や葬儀を行うための正しい知識を持っていることの証明となる資格です。

また、家族の一員であるペットを飼い主が心穏やかに安心して見送れる手助けをするのも、動物葬祭ディレクターの大切な役割となります。

資格取得には、一般社団法人 日本動物葬儀霊園協会が提供する検定試験を受ける必要があります。

資格取得後は霊園やペット葬儀の会社で就職や転職する際に、アピールすることができる資格となるでしょう。

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