
「海洋散骨ディレクターはどんな役割がある?」
「資格はどのように取れば良い?」
「資格取得のメリットや求人需要を知っておきたい!」
海洋散骨とは、お墓を持たずに海へ散骨する葬送方法です。お墓の管理や継承が不要で、費用も大きく抑えられるため、需要も増えてきています。
海洋散骨ディレクターの役割は、ご遺族が円滑に海洋散骨をできるように準備し計画を遂行することです。
本記事では、海洋散骨ディレクターが果たすべき役割から、具体的な資格取得方法とメリット、求人と将来性についてまでくわしくご紹介いたします。
海洋散骨や資格取得に興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
海洋散骨ディレクターは、ご遺族が海洋散骨をスムーズかつ安全に遂行するため十分な知識を持った専門家を指します。
単に散骨を行うだけでなく、ご遺族との打ち合わせから散骨当日のサポートや安全管理まで含んだ業務を行います。
そのため、海洋散骨ディレクターは船舶の運航や海域に関する知識の他、法律やルールの理解、そしてご遺族に対しての心構えや接客対応など、多岐にわたる知識が必要です。
海洋散骨ディレクターの資格ができた背景には、一部の業者が営利目的や海上ルールを無視した散骨を行ったことで、海洋関係者への迷惑や利用者の安全への懸念が増したためです。
また、海洋散骨ディレクターは、全国海洋散骨船協会が認定している民間資格でもあります。
海洋散骨ディレクターは、ご遺族が海洋散骨を円滑かつ安全に行い、心から満足してもらうため、大きく下記3つの役割を持ちます。
海洋散骨ディレクターの役割は、単にご遺族の希望される海域で散骨を行うだけではありません。
ご遺族の要望を細かくヒアリングし、満足できる海洋散骨が行えるように最適なプランを提案します。さらに、散骨当日はご遺族と一緒に乗船し散骨の進行も管理します。
たとえば、海域によって散骨が禁止されているため、散骨可能な別の海域を提案したり、海に撒く供花や供養品の手配などを行うのも、海洋散骨ディレクターの仕事です。
海洋散骨は、故人を偲ぶ大切な儀式です。そのため、海洋散骨ディレクターはご遺族とのコミュニケーションを積極的に取り、必要に応じて感情のケアやアフターフォローも行います。
たとえば、喪失感を持ったご遺族に適切な言葉遣いで話し掛けたり、年忌法要の提案を行うなど、心の支えや今後のプランニングをするケースも多いです。
海洋散骨ディレクターは、安全管理者としてご遺族の安全面を確保する役割も担います。
海上で行う散骨は、100%安全ではないため状況に応じて適切な判断が必要です。
たとえば、天候や乗船したご遺族の体調が悪い場合、運航そのものを取りやめたり、途中で引き返したりする指示を出さなければいけません。
船長は船の運航に集中しているため、ご遺族が安全に散骨を行えるように、乗船から下船まで注意深く見守る必要があります。

海洋散骨ディレクターは、全国海洋散骨船協会が認定した資格です。資格取得には講習と筆記試験を受ける必要があります。
試験は、講習も含まれるため丸一日かかります。講習(午前+午後)と、質疑応答、試験前オリエンテーションと続き、最後に試験の流れです。試験の合否は後日、郵送で協会より送られます。
受験資格はありませんが、講習の席に限りがあるため人数によっては受付が終了となることがあるため、心配な場合は早めに申し込みましょう。協会ホームページから次回募集の通知をメールで受け取ることも可能です。
| 試験内容 | 筆記試験 選択問題と記述問題62問 |
| 試験時間 | 45分 |
| 受験資格 | なし(どなたでも受験可能)※定員になり次第受付終了 |
| 受験料(税込)(講習・テキスト費込み) | 18,000円※再受験は12,000円 |
| 合格基準 | 80点以上で合格 |
| 資格の有効期限 | 3年間(更新後は5年) |
| 講習内容 | 第1章 海洋散骨と海洋散骨ディレクター第2章 海の交通ルール第3章 船舶の運航と事業第4章 海図や気象の基礎知識第5章 葬送文化と散骨第6章 海洋散骨事業の心得第7章 海洋散骨事業の実際 |
情報引用元:http://www.kaiyosankotsu.org/sankotsu-director.php
海洋散骨ディレクターの合格者には、合格通知と一緒に顔写真付きの登録証も発行されます。有効期限は、初年度が3年。更新後は5年ごとです。
ご遺族の方に、お見せすることで海洋散骨について深い知識があることの証明になり、信頼度や満足度の向上にも繋がるでしょう。
画像引用元:http://www.kaiyosankotsu.org/sankotsu-director.php
試験内容は、試験に申し込んだ際に送付される「海洋散骨ディレクターテキスト」から出題されます。
テキストでは、海洋散骨の基礎知識や、お客様との適切な接し方の他、散骨や有害物質の実験データなど、詳細な情報が含まれています。
受験費にはテキスト代も含まれているため、別途購入する必要はありません。
画像引用元:http://www.kaiyosankotsu.org/sankotsu-director-text.php
海洋散骨ディレクターの資格は、ご遺族により良いサービスを提供でき、さらに業界内でのキャリアアップや独立にも繋がります。下記に主なメリットを3つご紹介いたします。
海洋散骨に関する専門知識を習得し、ご遺族の状況に応じた多方面からのアドバイスが可能となります。
たとえば、乗船や散骨に不安のある方からの質問にも、自信を持って回答することができるため、ご遺族も安心感を持って海洋散骨を依頼することができるでしょう。
海洋散骨には、法律や各自治体の規制があるため、ルールを守った散骨を行う必要があります。
たとえば、散骨を行う海域では、漁船や客船などの要所を避けたり、環境問題に配慮し自然に還らない副葬品は海に撒くことはできません。
資格を取得することで、他の方たちの迷惑にならないように、ご遺族の希望を可能な限り反映した海洋散骨をご案内できるようになります。
海洋散骨業者として、キャリアアップや開業を目指すこともできます。
海洋散骨自体は昔からある葬送法ですが、事業者としての歴史はまだ浅く専門知識も必要なため、誰でもできる仕事ではありません。
資格を取得することで、「海洋散骨ディレクター」と名乗れるため、遺族からも信頼を得られやすくなるでしょう。
海洋散骨ディレクターとして業務する場合、月給は25〜50万円。年収は400〜600万円ほどです。アルバイトやパートの場合は、時給1,100円前後となります。
ご遺族のお迎えがあるため、「普通自動車運転免許 必須」となっている求人も多いですが、ほとんどの求人では経験や学歴は「不問」となっているため、未経験でも就業しやすい業種と言えるでしょう。
海洋散骨ディレクターの需要は伸び続け、将来性も高いと予想できます。
現在、核家族化や少子高齢化、葬儀や納骨の考えの多様化など、さまざまな要因によってお墓を持たない方や墓じまいも増えています。
実際、「海洋記念葬®シーセレモニー」の調査によると海洋散骨の依頼は、2019年から2021年で1.4倍に。2022年には2倍にも増加したとのことです。
今後も、管理や継承する必要がない海洋散骨の需要は増え続けると共に、海洋散骨ディレクターの必要性も高まっていくでしょう。
画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000017302.html
本記事では、海洋散骨ディレクターの役割、資格取得方法、メリット、求人と将来性について詳しく解説しました。
海洋散骨ディレクターは、海洋散骨をスムーズかつ安全に行うための専門家で、遺族との打ち合わせから散骨当日の心のサポートや安全管理まで幅広く対応します。
資格は全国海洋散骨船協会が認定しており、取得には講習と筆記試験が必要です。合格すると、登録証が発行され「海洋散骨ディレクター」を名乗ることができます。
資格取得によって、法律や規制を遵守した海洋散骨を提供でき、さらに遺族への信頼と安心感に繋げることが可能です。
核家族化や少子高齢化の影響で海洋散骨のニーズは、今後も高まると予想されます。
海洋散骨ディレクターの受験資格はないため、葬儀業界への就労や散骨業者の独立開業を目指している方は資格取得を検討してみても良いでしょう。
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