生花祭壇作成(フラワーディレクター)の仕事内容、やりがい、転職理由、年収について | スマート葬儀ジョブ

【2024年最新】生花祭壇作成(フラワーディレクター)の仕事とは?
仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

目次

  1. 生花祭壇を作成するフラワーディレクターとは?
  2. 生花祭壇の作成に資格は不要だが技術力が必要
  3. フラワーディレクターの資格
  4. フラワーディレクターの仕事内容
  5. フラワーディレクターの将来性
  6. フラワーディレクターの年収
  7. フラワーディレクターのやりがい
  8. フラワーディレクターに向いている人
  9. まとめ

大切な人を見送る葬儀で、遺族や参列者の心を癒す生花祭壇を作成する専門家を「フラワーディレクター」と呼びます。

フラワーディレクターは、単に花を飾るだけでなく遺族の気持ちに寄り添い、希望に合った祭壇を作り上げる重要な役割を持ちます。

スキルも磨け、感謝される大変やりがいのある職業ですが、裏方の業務であるため、具体的な仕事内容や年収について知らない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、生花祭壇を作成するフラワーディレクターについて、仕事内容、必要なスキル、資格の必要性や将来性について詳しく解説します。

葬儀業界やフラワーアレンジメントに興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。

※本記事では、生花祭壇作成の業務に特化したフラワーディレクターについてご紹介しています。本来、フラワーディレクターは花の装飾全般に携わる広義の意味を持つ職業名です。

生花祭壇を作成するフラワーディレクターとは?

生花祭壇を作成するフラワーディレクターの役割は、単に斎場に祭壇を設置するだけではありません。遺族と綿密なコミュニケーションをとり、満足度の高い祭壇に仕上げなければいけないからです。

そのためには、花に関する知識はもちろん、要望をうまく聞き取り再現するためのコミュニケーションスキルや表現力も重要となります。

また、葬儀は大切な方を亡くされた遺族が、故人と最後のお別れをする大切な場所です。フラワーディレクターは、斎場を美しい花で飾り、遺族の悲しみを少しでも癒し穏やかに見送れるようにお手伝いをする役割も担っています。

フラワーディレクターは、フラワーデザイナー、フラワースタイリスト、フローリストと呼ばれることも多いです。

生花祭壇の作成に資格は不要だが技術力が必要

葬儀で扱う生花祭壇作成には、特別な資格は不要ですが、多くの花を要望通り飾るための高い技術力とセンスが必要です。

花の種類や色だけでなく、扱い方や形状も理解し、遺族のニーズに合った祭壇を作成しなければいけません。

特に最近では家族葬の需要も多く、昔ながらの白い菊やユリだけでなく、故人の好きなお花やヒマワリやアジサイなど季節の花を用い、より特別感を演出することも多いです。

また、生花祭壇にもその時代のトレンドが反映されます。そのため、フラワーディレクターは実践的な経験の積み重ねや勉強が必要不可欠になるでしょう。

フラワーディレクターの資格

前述したように、生花祭壇を作成するフラワーディレクターに特別な資格は不要です。

明確な資格を取得したい方は、一般社団法人フューネラル・フラワー技能検定協会(AFFA)の認定資格に挑戦してみましょう。

葬儀生花装飾業界の発展とキャリアアップや技術向上を目指した資格試験で、試験の他にも教育研修や葬儀・生花祭壇についての教材開発や発行も行っています。

試験はD〜S級の5段階に分かれ、実技試験では出題された祭壇作成が必要です。

【試験概要】

D級C級B級A級S級
受験資格生花祭壇装飾従事者およびそれに準ずる方B級取得者A級取得者
受験料28,600円40,700円81,400円105,600円110,000円(挿花実技再試105,600円/デザイン再試33,000円/マナー受講任意3,300円)
オンライン受験料14,300円16,500円19,800円25,300円挿花実技25,300円/デザイン11,000円/マナー3,300円
試験時間
(挿花実技)
20分30分60分90分マナー受講60分/デザイン60分/挿花実技80分

生花祭壇に関わる業務に携わっていれば、個人・法人関係なく受験することができますが、AFFAの会員として入会しなければいけません。入会には、公式教本付きで個人は26,500円。法人会員であれば16,500円が必要です。

各級とも、合格後は認定証書、カード型の認定証、C級以上はバッジが発行されます。スキルや実力を証明できるため、フラワーディレクターにとって重要なキャリアアップのきっかけとなるでしょう。

フラワーディレクターの仕事内容

フラワーディレクターの役割は、生花祭壇を作成することですが設置に関わる業務も行う必要があります。一人ですべて行うのではなく社内でチームを作り各担当に手分けして行います。

具体的な業務内容は下記の通りです。

内容詳細
1.ヒアリング遺族からどのような祭壇にするか丁寧にヒアリングし、ご要望を聞き提案を行います。
2.花の手配祭壇で使用する生花や資材の手配を行います。
3.花や資材の運搬会社にもよりますが、スタッフが直接、生花や必要な資材を運ぶこともあります。
4.祭壇の作成と設置生花祭壇を設置します。遺族のご要望に応じてフラワーアレンジも行います。
5.供花の設置斎場に飾る供花の設置を行います。
6.棺に入れるお花の案内遺族と参列者の方たちへ、棺に入れる別れ花のご案内をします。
7.祭壇の撤去片付けと清掃を行います。
8.その他雑務事務作業やその他雑務を行います。

上記は業務内容の一例です。また、就業する会社によっては、生花祭壇の作成だけでなく葬儀全般を執り行うケースもあります。

葬儀全般の仕事に関しては、「【2024年最新】葬儀屋(葬儀社)の仕事とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!」の記事で詳しくご紹介しています。

フラワーディレクターの将来性

現代の死亡者数の増加率と、多様化する葬儀形式を踏まえると、生花祭壇を作成するフラワーディレクターの将来性は、大変高く安定した職業と言えます。

厚生労働省の統計によると、2023年の死亡者数は159万503人と統計開始から最多人数となりました。

さらに、核家族化の影響で家族葬や一日葬など小規模な葬儀形式の需要も増えています。オリジナリティのある生花祭壇を作成できるフラワーディレクターは今後、ますます重宝されるでしょう。

葬儀は日本の伝統的な儀式ですので、目まぐるしく変化するITや機械と異なり安定した需要が見込まれます。

とは言え、昨今では一部の葬儀社で生花祭壇のプロジェクションマッピング化や、遺族への生花祭壇デザインの提案にCGが使われるなど、時代の変化も見られます。

伝統的な技術を取得しつつ、新しいニーズにも対応できるように学ぶことも重要なポイントとなるでしょう。

フラワーディレクターの年収

生花祭壇作成に携わるフラワーディレクターの月給は20〜40万円で、年収ですと300〜600万円ほどです。

パートやアルバイトとして業務する場合は、1,000円〜1,200円ほどになります。

技術職の為、フラワーアレンジメントの経験者であれば月給30万円以上から募集している求人も多いため、転職にも有利な職業と言えるでしょう。

また、花を運搬する必要があるため、募集要項には「普通自動車運転免許(AT可)」を必須としている会社も多いです。

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フラワーディレクターのやりがい

生花祭壇を作成するフラワーディレクターは、見る人に深い感動と感謝の気持ちを伝えてもらえる大変やりがいのある仕事です。

本来、悲しみに包まれる葬儀の中で、遺族の要望や故人の思い出を反映した生花祭壇を作成することで、悲壮感を少しでも和らげることができます。

たとえば、故人が好きだったサッカーやゴルフなどのスポーツや、趣味をイメージした祭壇など独創的で美しい祭壇を作るのもフラワーディレクターのスキルや表現力が試される場面です。

もちろん、遺族や参列者に満足していただかなければいけない責任感や緊張感もありますが、故人との最後の旅立ちを色鮮やかに見送るお手伝いができる尊い仕事ともいえるでしょう。

フラワーディレクターに向いている人

生花祭壇を作成するフラワーディレクターに向いているのは、下記に当てはまる方です。

  • 想像力・創造性の高い人
  • 細やかな配慮ができる人
  • コミュニケーションスキルが高い人
  • 体力に自信のある人

特に、生花祭壇を作成するには、重いものを運ぶ機会が多いため体力が無いと長く働くことは難しい仕事です。

また、技術や知識だけでなくご遺族の意向を正確にヒアリングし理解する為のコミュニケーションスキルも必要になるでしょう。

まとめ

葬儀で生花祭壇を作成・設置するフラワーディレクターは、単に花を飾るのが業務ではなく遺族のニーズを正しくヒアリングし、悲しみを少しでも和らいでもらう重要な役割を持ちます。

特別な資格は不要ですが、花の専門知識はもちろん、ヒアリングするためのコミュニケーションスキルや高い技術力が求められる職業です。

業務内容は、花の手配から運搬、祭壇の設置、撤去まで多岐に渡ります。就業先の形態によっては、葬儀全般の業務サポートも必要です。

死亡者数の増加と葬儀形式の多様化により、需要は安定しているため安心して働くことができるでしょう。

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