遺品整理士の仕事内容、やりがい、転職理由、年収について | スマート葬儀ジョブ

【2024年最新】遺品整理士の仕事とは?
仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

目次

  1. 遺品整理士とは故人の尊厳を守り、遺族の負担を軽減する仕事
  2. 遺品整理士になるには養成講座を学ぶ必要がある
  3. 遺品整理士の業務内容
  4. 遺品整理士の年収
  5. 遺品整理士の需要
  6. 遺品整理士が就職・転職が有利になる資格6選
  7. まとめ

「遺品整理士の仕事は大変?」

「誰でもなれる?資格取得は難しい?」

「求人や転職情報について知りたい」

亡くなった方の持ち物を整理する遺品整理士。

遺品整理士は、不用品回収業者と同じではありません。大切なご家族を亡くされたご遺族の気持ちに寄り添い、丁寧に心を込めて遺品を整理する役割も担います。

心理的にも体力的にも、ご遺族の負担が大きい遺品整理を代わりに行う大変ながらもやりがいのある仕事です。

とはいえ、実際に遺品整理士がどのような働き方をしているのか、知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では遺品整理士の業務内容や資格取得方法、年収、需要と求人についてくわしくご紹介いたします。

遺品整理士とは故人の尊厳を守り、遺族の負担を軽減する仕事

遺品整理士は故人の遺した物を整理・処分するだけでなく、ご遺族の感情的な負担を少しでも減らし心のケアもサポートする職業です。

遺品整理は、故人の思い出の物品を整理するため、取り扱いにはご遺族への十分な配慮が必要となります。

そのため、遺品整理士は最終的に処分するものであっても、乱暴に扱ったりたんに捨てるのではなく、丁寧に供養の気持ちを持たなければいけません。

また、遺品整理の内容は、掃除や不要品の回収、廃棄だけでなく買取など、多岐にわたる作業を行うことも多いでしょう。

遺品整理士になるには養成講座を学ぶ必要がある

遺品整理士になるには、「一般財団法人 遺品整理士認定協会」の遺品整理士養成講座に申し込み、遺品整理に関する専門知識やノウハウについてのレポートを提出する必要があります。

具体的には、

  • 遺品整理業務の役割
  • 廃棄物の処理方法
  • 供養の方法
  • 自治体や関連業者についての知識
  • 遺品整理に必要な心構え

など、遺品処理に関わる多くの事項を学ばなければいけません。

【資格取得までの流れ】

  1. 電話またはWEBから申し込み
  2. 教材(資料集・問題集・DVD)を受け取る
  3. 課題レポートを作成し、WEBまたは郵送にて提出
  4. 合格通知が届く
  5. 遺品整理士の認定証の発行

遺品の扱いや適切な処分方法を知ることで、ご遺族からも十分な信頼を得ることができます。

資格取得の費用と受験資格

遺品整理士養成講座への申し込みに条件はなく、年齢や学歴に関係なく誰でも申し込めます。

合格率は約65%ですので国家資格などと比べると高い方ですが、受講すれば必ず合格できるわけではありません。しっかりと、教材やDVDから正しい知識を学び、レポートを提出する必要があります。

入会金 25,000円
会費(認定手続き含む) 10,000円(2年間有効)
申込資格 誰でも可能
レポート提出期間 2ヶ月間(目安)
合格率 65%

遺品整理士の業務内容

遺品整理士が行う主な業務内容は下記となります。

項目 内容
遺品の選別 遺品を残すものと不要なものに分類。ご遺族の意向に沿った処理を行います。
家財の搬出 重い家具や家電などを安全に搬出します。
不用品の処理 自治体のルールに従って処分。
ご遺品の供養 ご希望があればお寺で供養を依頼します。
特殊清掃 お部屋で亡くなった場合、部屋の清掃を請け負います。

一連の作業は、清掃業者や不用品回収業者と同じ内容に思えますが、どの作業もご遺族の心に寄り添い、適切に対応する必要があります。

参考:【2024年最新】特殊清掃士の仕事とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

遺品整理士の年収

遺品整理士の年収は、雇用形態や就業する会社によって異なりますが、一般的な収入は下記となります。

正社員(年収:280〜600万円)

正社員としての年収は、280〜600万円ほどになります。お客様の家で物を整理する職業のため、普通運転免許や、中型免許を所持していると給与が高いケースが多いです。

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アルバイト・パート(時給:1,200~1,500円)

アルバイト、パートで遺品整理士の応募を調べると、時給は1,200~1,500円の募集要項が多いです。日給で募集している場合は、10,000〜15,000円ほどです。

遺品整理士の需要

超高齢化社会と核家族化が深刻な日本で、遺品整理士の需要は今後も高まっていくと予想されます。

超高齢化社会では、遺族も高齢のため労力のかかる遺品整理は大変ですし、離れて暮らす家族も多いため、整理や片付けに時間を掛けるのが難しいケースも多いためです。

実際、下記グラフからも分かるように、孤独死の件数も年々、増加しているのが分かります。一昔前であれば、遺品整理は家族が行うのが一般的でしたが、現代の生活環境では難しくなっています。

また、社会的需要の高まりと共に悪徳業者も多く問題にもなっているため、信頼できる遺品整理士は今後、重宝されるでしょう。

遺品整理士が就職・転職が有利になる資格6選

今後、遺品整理士として活動するのであれば、遺品整理士だけでなく、下記の資格取得も検討することで、就職や転職をより有利にできるでしょう。

資格難易度がやさしい順番にご紹介いたします。

  1. 普通免許・中型免許
  2. グリーフケアアドバイザー
  3. 終活カウンセラー
  4. 遺品供養士
  5. FP(ファイナンシャルプランナー)
  6. 相続診断士

普通免許・(準)中型免許

遺品整理士の業務では、大型家具や家電などを運搬する機会が多く、運転免許を所持していることで、作業効率も上げることができます。

そのため、普通免許や中型免許を所持していると重宝されるでしょう。実際、求人条件によっては「要普通免許」としている会社も多いです。

準中型免許は2017年3月に新設された免許で、車両総重量が7.5t未満、最大積載量が4.5t未満の車を運転でき、中型免許では、車両総重量が11t未満、最大積載量が6.5t未満の車が運転できます。

グリーフケアアドバイザー

グリーフケアアドバイザーは、大切なご家族を亡くし大きな喪失感を抱えたご遺族を支える方法を学ぶ資格です。

遺品整理士と共に、ご遺族の心のケアや立ち直るきっかけになってもらえる可能性があります。

資格には、2級・1級・特級の3種類があり18歳以上であれば、受講することができ、試験はなく認定講座に参加するだけで得られるため、試験必須の資格と比較して容易に取得することが可能です。

終活カウンセラー

終活カウンセラーは、ご遺族や高齢者が抱える終活の不安や悩みに対しての専門知識を持ち、具体的なアドバイスができる資格です。

遺品整理だけでなく、ご遺族から相続や葬儀、保険などの相談にも乗ることができ信頼にも繋げられるでしょう。

2級と1級があり、2級は約6時間の講習後に筆記試験が行われ、1級は2級の取得後に事前レポート提出と、2日間の講習と試験が必要です。

参考記事:【2024年最新】終活カウンセラーの仕事とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

遺品供養士

遺品供養士は、供養に関する適切な知識を学び、ご家族の心のケアを行う資格です。

遺品の正しい供養や処理方法を学べるため、遺品整理士の仕事と相性が良いといえるでしょう。

資格には2級と1級の他、遺品供養士の講師になるための「遺品供養士コンシェルジュ検定」の3つがあります。

2級の試験は講習と筆記試験があり、1級とコンシェルジュ試験では、講習と筆記試験の他、事前レポート提出と面接が必要です。

FP技能検定(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャルプランナーは、金融や税金、不動産など家計に関わる幅広い知識を有した資格です。

遺品整理の際に、財産管理について正しい知識を持って答えることができます。

資格には、1級〜3級まであり合格すると「〇級ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることが可能です。

相続診断士

相続診断士は、相続の知識を身に付け相続診断ができる資格です。遺品整理の際に、故人の資産状況を理解し、ご遺族に適切な相続手続きの案内やサポートを行えます。

受験資格はなく、WEBからも申し込み可能です。試験は相続診断士と上級相続診断士の2種類があります。合格すると認定証が発行され、「相続診断士」と名乗ることが可能です。

参考記事:【2024年最新】相続診断士の仕事とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

まとめ

本記事では遺品整理士の役割や業務内容、資格取得や需要についてご紹介しました。

遺品整理士は、ただ不用品を処分・整理するだけではなく、故人の尊厳を守りご遺族の精神的な支えになる、やりがいのある仕事です。

高齢化と核家族が進む日本では、需要も高く安定して働ける仕事と考えられます。

遺品整理士としてキャリアアップを目指すのであれば、他の資格も検討することでより、サービスの質を高め、ご遺族の方から信頼を得ることができるでしょう。

遺品整理の仕事は無資格でも行えるため、業務しながら遺品整理士を目指す方法もあります。

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