終活カウンセラーの仕事内容、やりがい、転職理由、年収について | スマート葬儀ジョブ

【2024年最新】終活カウンセラーの仕事とは?
仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

目次

  1. 「終活カウンセラー」とは高齢者の生活の質を高めるためのアドバイザー
  2. 終活カウンセラーの仕事内容
  3. 終活カウンセラー検定
  4. 終活カウンセラーの年収
  5. 終活カウンセラーの需要と求人
  6. 終活カウンセラーに向いている人
  7. 終活カウンセラーが役立つ民間資格と国家資格8選
  8. まとめ:終活カウンセラーの資格を活かしキャリアアップを!

「終活カウンセラーはどんな資格?」

「誰に対してどんな仕事をするの?」

「需要はある?就職や転職で有利になるの?」

高齢化や核家族化が進む現状で、老後の不安を感じている高齢者やご家族の相談を聞き、適切な助言をするのが終活カウンセラーの役割です。

本記事では、終活カウンセラーの役割や仕事内容、資格取得方法や需要、求人についてもくわしく解説いたします。

「終活カウンセラー」とは高齢者の生活の質を高めるためのアドバイザー

終活カウンセラーは、一般社団法人 終活カウンセラー協会が認定している民間資格で、「相続・遺言・保険・葬儀・墓・介護・健康」など、終活についての幅広い知識を持っています。

高齢者の生活の質を向上させ、終活に対してのさまざまな不安や悩みに対し専門的なアドバイスをするのが終活カウンセラーの目的です。

たとえば、高齢者が自分の死後の相続問題で悩んでいた際に、親身に状況を聞き取り弁護士や税理士への相談を進めるなど、適切なサポートを行います。

他にも、人生についてのカウンセリングも行い、心の負担を少しでも減らす手伝いも終活カウンセラーの役割のひとつです。

終活カウンセラーの仕事内容

終活カウンセラーとして働く場合は、終活全般に関わるサポート業務を行います。

【仕事内容】

・悩みや不安を持つ高齢者への個別カウンセリング

・適切な専門家への案内

・エンディングノートの作成支援

・遺言書の作成や相続など公的な手続のサポート

・遺品整理のアドバイス

・終活についてのセミナーや講演の開催

上記はあくまで終活カウンセラーとして働く場合の一例です。

終活カウンセラーは終活全般の知識を持つため、葬儀社、保険会社、介護・医療施設、金融機関、石材業など、高齢者が終活に対して相談・利用する場所や職業で、終活のプロフェッショナルとして活躍することができるでしょう。

終活カウンセラー検定

一般社団法人 終活カウンセラー協会が主催する検定に合格すると終活カウンセラーの資格を取ることができます。

資格は、「2級終活カウンセラー」「1級終活カウンセラー」「終活カウンセラー協会認定終活講師養成講座」の3種類があります。

試験概要

2級終活カウンセラー 1級終活カウンセラー 終活カウンセラー協会認定終活講師養成講座
試験内容 約6時間の講習後、筆記試験 事前レポート提出講習2日(試験込) 講習6日間1日6〜7時間程度。試験1日30分程度
受験資格 なし ・終活カウンセラー2級取得者・勉強会に年1回以上参加した方 ・終活カウンセラー1級所有者・勉強会に年2回以上参加した方・過去に「エンディングノートの書き方セミナー講師養成講座受講者」に参加した方
受験料(税込) 16,000円 52,800円 330,000円
資格更新料(年間) 5,000円 5,000円 5,000円
得られる知識 自分や友人、家族にアドバイスできる知識 終活についての深い理解と、近しい人以外にもアドバイスできる知識 終活の正しい理解と教える力やプレゼン力やコミニケションスキル

情報引用元:https://www.shukatsu-csl.jp/about

難易度

終活カウンセラー検定の合格率は公表されていませんが、講座受講後に試験が行われる形式のため、合格率は90%以上と国家資格と比較してかなり高いです。

協会のよくある質問でも、知識がない方でも基礎から解説すると回答しているため、落とす検定ではなく終活の認知や普及の意味合いが強い資格といえるでしょう。

また受講は、会場とオンラインと選べるため、自宅にいながらも試験を受けることが可能です。

終活カウンセラーの年収

終活カウンセラーでないとできない業務はないため、資格取得が年収に反映することはほとんどありません。

そのため、「終活カウンセラー」として募集は少なく、葬儀社や互助会、老人ホームで他の事務や営業と合わせて働くことがほとんどです。

その場合、月給は20〜35万円で年収は約300〜500万が見込まれます。

終活カウンセラーの需要と求人

終活カウンセラーとしての求人は少ないですが、高齢者を対象とする仕事は多数あるため、終活カウンセラーの資格保有者は、職場で重宝される可能性が高いです。

2007年、日本は65歳以上が全体の21%を超える超高齢化社会となりました。2023年には、29.1%と過去最高値を更新。2024年には、30%を超えると予想されています。

このような状況で、終活全般に対する専門知識を持つ終活カウンセラーは、高齢者にとって非常に心強い存在です。

葬儀や介護、医療機関で働く際に、終活の知識が豊富であることで、お客様や利用者からの信頼を得ることができるでしょう。

終活カウンセラーに向いている人

終活カウンセラーに向いているのは、共感力が高く人とコミュニケーションを取るのが得意な人です。

終活カウンセラーの仕事は、高齢者が抱える相談や不安についてアドバイスをすることですので、単に自分の知識を話すだけでは成立しません。相談者のニーズを上手く聞きだし、適切なアドバイスをする必要があります。

たとえば、高齢者が身寄りのない生活に悩みを持っていた場合、具体的な状況を聞き、身元保証サービスや施設への入所など、不安を和らげるための提案をしなければいけません。

正しい情報を得るためには、相談者から深く信頼され強い関係を持っていないと、頼りにしてもらえないため、「高齢者の役に立ちたい」という強い熱意と対人スキルが必要となるでしょう。

終活カウンセラーが役立つ民間資格と国家資格8選

最後に、終活や高齢者のサポートに関連した資格をご紹介いたします。

終活カウンセラーの資格と併用して持つことで、さらに終活への知識を深め、より説得力のあるアドバイスができるようになるでしょう。資格取得の難易度が低い順でご紹介しています。

1.終活アドバイザー(民間資格)

終活アドバイザーは「終活アドバイザー協会」が認定する資格で、「医療・介護、住まい、葬式・お墓、相続」について的確なアドバイスをするための資格です。

ユーキャンの通信講座を受講後に検定試験を受け、合格すると「終活アドバイザー」を名乗ることができます。

終活カウンセラーにはない「住まい」の内容が含まれるため、高齢者の老後の住まいや不動産について、より深く学ぶことができるでしょう。

とは言え、学ぶ内容は終活カウンセラーと重複する部分も多く、さらに終活アドバイザーも年会費6,000円がかかるため、どちらか一方を取得しても問題ありません。

決めかねている場合は、相談者への心のケアも含めたい場合は「終活カウンセラー」。終活についての幅広い知識を学びたい方は「終活アドバイザー」と切り分けるのがおすすめです。

⇒終活アドバイザーについてはこちらの記事でもくわしくご紹介しています。

【2024年最新】終活アドバイザーの仕事とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

2.生前整理アドバイザー(民間資格)

生前整理アドバイザーは、「生前整理普及協会」が認定する資格で、相談者やご家が、生前整理を効率的に行うために適切なサポートを行います。

物や情報を正しく整理し生活空間を快適にすることは、老後の生活の質を高めるのにも非常に効果的です。

検定には2級、準1級、1級の3つと、指導員としての2級認定指導員、準1級認定指導員、1級認定指導員の3つの計6つの資格を取得することができます。

3.遺品整理士(民間資格)

遺品整理士は、「一般財団法人 遺品整理士認定協会」が認定する資格で、故人の遺品を整理しご遺族の労力と心の負担を軽減する役割を持ちます。

遺品整理は相続や整理、処分方法など適切に行う必要があり、膨大な時間と専門的な知識が必要です。遺品整理士はご遺族に配慮しながら、スムーズな遺品整理を行ってくれます。

遺品整理士になるには、協会が主催する養成講座を受講し、課題レポートを提出し合格することが必要です。

⇒遺品整理士についてはこちらの記事もご参考ください。

【2024年最新】遺品整理士の仕事とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

4.相続診断士(民間資格)

相続診断士は、「相続診断協会」が認定する資格で、相続の知識を身に付け相続診断ができる資格です。

相続についてのプロフェッショナルなため、相続トラブルや問題が起きそうな相談に対し、適切な案内をし円滑な相続を目指すことができます。

資格は相続診断士と上級相続診断士の2種類あり、WEBからも申し込みが可能です。

⇒相続診断士についてはこちらの記事でもくわしくご紹介しています。

【2024年最新】相続診断士の仕事とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

5.FP技能検定(ファイナンシャルプランナー)(国家資格)

FP技能検定は、「日本FP協会」が実施する国家資格です。「家計のホームドクター」と呼ばれ、家計に関連するお金の幅広い知識を持っています。

老後の介護や医療費、資金、年金や社会保険、資産運用や相続・贈与について、終活カウンセラーとして役立つ知識が身に付くでしょう。

3級、2級、1級あり、全部の級で学科試験と実技試験があります。

6.介護福祉士(国家資格)

介護福祉士は、「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」が実施する国家資格で、介護を必要とする人たちへの身体介護や生活の支援、相談に乗ります。

食事や入浴、移動の他、服薬もでき、介護を受ける方だけでなく家族にも助言や指導を行うことが可能です。

受験するには、指定の養成施設や福祉系高校を卒業するか、3年以上の実務経験が必要となります。

7.社会福祉士(国家資格)

社会福祉士は、介護福祉士と同じ「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」が実施する国家資格で、身体や精神に困難がある人を支援するための資格です。

福祉サービスと利用者の橋渡し役として、相談者が質の高い安心した生活を送れるように、助言や支援プランの作成を行います。

受験資格があり、福祉系の学校や養成施設の履修と相談援助の実務経験が必要です。

8.介護支援専門員(ケアマネージャー)(国家資格)

介護支援専門員の資格は、各都道府県が実施している国家資格です。

高齢者や要介護者の相談に応じ、状況に応じたケアプランを提案し、自立した生活が行えるように支援します。

受験資格として、保健医療福祉分野(医師、看護師、社会福祉士、介護福祉士など)での実務経験が5年以上必要です。さらに「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、「介護支援専門員実務研修」を受ける必要があります。

まとめ:終活カウンセラーの資格を活かしキャリアアップを!

本記事では、終活カウンセラーについてご紹介いたしました。

終活カウンセラーは、高齢化が進む社会で本人や家族が抱える課題や悩みについて適切なサポートを行う重要な役割を担っています。

資格取得には、「一般社団法人 終活カウンセラー協会」が主催する講習を受講後、試験に合格することが必要です。

終活カウンセラーのみの求人は少ないですが、終活全般の幅広い知識を得られるため、葬儀業界や介護、医療機関で働く際に、お客さまや利用者への信頼を得るための強みになるでしょう。

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