おくりびとの仕事内容、やりがい、転職理由、年収について | スマート葬儀ジョブ

【2024年最新】おくりびとの仕事とは?
仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

目次

  1. おくりびととは「納棺師(のうかんし)」「湯灌師(ゆかんし)」を指す
  2. おくりびとの仕事内容
  3. おくりびとの年収
  4. おくりびとになる方法
  5. おくりびとの求人や転職の需要
  6. まとめ

「おくりびとになるには?」

「おくりびとはどんな仕事をするの?」

「求人や転職の需要について知りたい!」

2008年に公開された「おくりびと」の映画を観て、ご遺体を清め棺に納める納棺師(のうかんし)や湯灌師(ゆかんし)に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

日本アカデミー賞の最優秀作品賞にも選ばれた「おくりびと」は当時、あまり知られていなかった納棺師や湯灌師の職業を世に広め、多くの感動を与えました。

実際に、おくりびとの映画鑑賞後に「葬儀に関わる職業のイメージが良くなった」と半数以上の方が回答するほどです。(情報引用元:~ライフネット生命、「映画『おくりびと』に関する調査」~)

とは言え、映画の情報だけでは実際の細かい業務内容や給与、求人の需要については理解しづらいかもしれません。

そこで本記事では、おくりびとの具体的な仕事内容から、年収、おくりびととして働く方法や求人情報についてまでくわしくご紹介いたします。

おくりびととして、葬儀業界で働くことに興味のある方はぜひ最後までお読みください。

おくりびととは「納棺師(のうかんし)」「湯灌師(ゆかんし)」を指す

「おくりびと」という職業はなく、一般的には「納棺師」「湯灌師」が当てはまります。

納棺師や湯灌師の仕事は、亡くなった方を清め棺に納棺することです。

ご遺体を入浴させ綺麗にし、化粧や死装束を着せ身なりを整えます。ただ納棺を行うだけではなく、大切な方を亡くし大きな悲しみにいられるご遺族が、少しでも穏やかにお見送りできるようにサポートするのも、おくりびとの大切な役割です。

葬儀社スタッフが、おくりびととして業務するケースもありますし、納棺や湯灌を専門とする会社もあります。

また、納棺師と湯灌師も名称が異なるだけで、業務内容に違いはありません。そのため「おくりびと」=「納棺師」=「湯灌師」となります。

納棺師、湯灌師については下記記事でもご紹介しています。現役のおくりびとへのインタビュー記事も掲載していますので、ぜひご参考ください。

【2024年最新】納棺師とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

【2024年最新】湯灌師とは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!

おくりびとの仕事内容

おくりびとは、故人が最後の旅立ちの前に身なりを整える「納棺の儀」に関わる業務を行います。

死化粧をし顔や体の血色を良くしたり、思い出の服を着せたりすることで、ご遺族が大切な方の死を少しでも受け入れやすくするのも、おくりびとの役割です。

そのため、ご遺族に寄り添いコミュニケーションを取る場面も少なくありません。

具体的な仕事内容についてご紹介いたします。

湯灌(ゆかん)

湯灌(ゆかん)は、納棺前に身体を綺麗にするために、湯を使い洗い清める儀式です。

湯灌は、ご遺体を清潔にし、安らかな旅立ちを願う意味があり、日本では江戸時代から行われてきました。湯灌によってご遺体が温められ、死後硬直を和らげたという説もあります。

昔はご遺族が行っていましたが、現在は納棺師や湯灌師が行うのが一般的で、大よその目安は1〜1.5時間です。

また、湯灌には湯船やシャワーを使う「湯灌」と、お湯を使わずアルコール綿で、お体をお拭きする「古式(こしき)湯灌」の二種類があります。

死化粧

死化粧は、美しく安らかに見えるようにご遺体を整えることです。病気などで衰弱したお体を元気な姿に近づけ、ご遺族の心を癒す役割があります。

髪を整え、爪を切り、男性であればひげを剃り、女性であればメイクなどの処置も行います。

ご遺族の希望で、生前に好んでいた服を着せるケースも多いです。

納棺

納棺は、身支度を整えたご遺体を棺に納める儀式です。納棺後は、胸元で手を組ませたり、お布団を掛けたりします。

納棺の際は、お体を傷つけることなく慎重に行わなければいけません。そのため、納棺は二人以上で行うのが一般的です。

また、ご遺族の希望があれば、故人の愛用品や思い出の品を副葬品として棺に納めます。

おくりびとの年収

「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、納棺師や湯灌師など、おくりびとの平均的な年収は、約382万円です。内訳は、月々の給与が約26万。年間賞与や手当が約45万付きます。

ただし、上記統計は冠婚葬祭業をまとめた「その他のサービス職業従事者」の平均値です。そのため、勤続年数や実績、在籍する葬儀会社によって異なる場合があります。

会社によっては、資格手当が出るため、葬儀の進行を務める「葬祭ディレクター」などの資格を目指すのもおすすめです。

葬祭ディレクターの資格手当は、月に数万円ですので年収ベースですと100万円以上も差が出ます。

滞りない葬儀を執り行う葬祭ディレクターについては、「2024年最新】葬祭ディレクターとは?仕事内容、やりがい、転職理由や年収まで解説!」でくわしくご紹介しています。

おくりびとになる方法

おくりびとをはじめ、納棺師や湯灌師になるために特別な資格は必要ありませんが、納棺の儀は誰でもできるわけではなく、事前知識や技術の学習は必ず必要です。

葬儀は故人とご遺族の最後のお別れの場であるため、故人の身なりを整える納棺は、非常にデリケートな作業でもあります。儀式の順序を守り、ご遺族と適切なコミュニケーションを取りながら、厳粛に行わなければいけません。

実際、多くの葬儀社では、湯灌や納棺の技術はもちろん、葬儀マナーについての研修を行っています。

そのため、葬儀業界でおくりびととして働くことに興味がある方は、葬儀社で働くのが一番の近道といえるでしょう。

おくりびとの求人や転職の需要

おくりびとの求人や転職の需要は多く、将来性も高い職業と言えるでしょう。

厚生労働省の資料によると、日本の人口の推移は減り続け2060年には65歳以上の高齢化率は60%にもなると推計されています。

人口の減少と共に葬儀需要が高まり、葬儀に不可欠なおくりびとの需要も増加していくでしょう。

画像引用先:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000055150.pdf

また、より有利な就職や転職を目指すのであれば、納棺や湯灌の技術や知識だけでなく、幅広い葬儀の知識やご遺族のケアができる資格取得も目指すのがおすすめです。

よりご遺族からの満足度を上げ、葬儀の多用なニーズに応えることができるでしょう。

まとめ

本記事では、「おくりびと」の役割や仕事内容、年収や方法、求人情報についてご紹介しました。

おくりびととは、納棺師や湯灌師の職業を指す言葉で、故人の身なりを整える「納棺の儀」を行う職業です。

納棺だけではなく、故人との最後のお別れの場である葬儀で、ご遺族が心穏やかに見送るためのサポートをする役割もあります。

特別な資格は必要ありませんが、納棺の儀や葬儀マナーなど幅広い技術や知識を習得しておく必要があり、未経験者では難しく実務経験が必要です。

力仕事のため、大変な側面もありますがご遺族に寄り添い支え、心から感謝されるやりがいのある仕事と言えるでしょう。

おくりびとの仕事や葬儀業界に興味がある方は、葬儀業界専門の転職・求人・人材紹介サービスの「スマート葬儀ジョブ」でおくりびとの求人をチェック」してみてください。

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